個人開発でWebサイトやアプリをデプロイするとき、「どこにホストするか」は地味だけど重要な選択です。Cloudflare PagesVercelNetlify——この3つは2026年現在、個人開発者が無料で使えるホスティングサービスの定番ですが、実際に使い比べてみると結構違いがあります。

僕はこの1年で3つとも実際にプロダクトをデプロイしてきました。ブログをNetlifyに、PagePulse(Web監視ツール)のダッシュボードをVercelに、StatusCraft(ステータスページ)のフロントをCloudflare Pagesに。この記事では、その経験をもとに3社を比較します。

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まず全体像から。個人開発で特に重要な項目を並べます。

帯域幅(Bandwidth)

  • Cloudflare Pages — 無制限
  • Vercel — 100GB/月
  • Netlify — 100GB/月

Cloudflare Pagesの「無制限」は圧倒的です。VercelとNetlifyの100GBも個人サイトなら十分ですが、画像が多いポートフォリオサイトや、バズったときのアクセス急増を考えると、制限がないCloudflareの安心感は大きいです。

実際、以前Netlifyで運用していたブログ記事がHacker Newsに載ったとき、3日間で帯域の70%を消費して肝を冷やしたことがあります。Cloudflare Pagesならこの心配がゼロです。

ビルド時間

  • Cloudflare Pages — 月500回(無制限時間)
  • Vercel — 月6,000分(100時間)
  • Netlify — 月300分(5時間)

計算の仕方が各社で異なるのがややこしいポイントです。Cloudflareは回数制限、VercelとNetlifyは時間制限。1回のビルドが2分かかるプロジェクトの場合:

  • Cloudflare → 月500回 = 1日16回
  • Vercel → 月3,000回相当 = 1日100回
  • Netlify → 月150回 = 1日5回

Netlifyの300分は、開発中に頻繁にpushする人だと意外と早く消費します。僕の場合、1日に10回以上pushすることもあるので、Netlifyの無料枠だけでは心許ないです。

サーバーレス関数

  • Cloudflare Pages — Functions(Workersベース)、1日10万リクエスト無料
  • Vercel — Serverless Functions、月10万実行・100GB時間無料
  • Netlify — Functions、月125,000リクエスト・最大10秒/実行

3社ともサーバーレス関数を提供していますが、アーキテクチャが異なります。Cloudflareはエッジで動作するためコールドスタートがほぼゼロ(体感で10ms以下)。VercelとNetlifyはAWS Lambdaベースで、コールドスタートが200〜500ms程度発生します。

APIのレスポンス速度が重要なプロダクトならCloudflare、Next.jsのAPI Routesをそのまま使いたいならVercelが自然な選択です。

フレームワーク対応:Next.jsを使うならどこ?

2026年のフロントエンド開発でフレームワーク選びは避けて通れません。各社の対応状況を見てみます。

Next.js

Vercelが開発元なので、当然ながらVercelが最も相性が良いです。App Router、Server Components、ISR(Incremental Static Regeneration)、Middlewareなど、Next.jsのすべての機能がVercelでフルサポートされています。

Cloudflare Pagesも@cloudflare/next-on-pagesでNext.jsをサポートしていますが、一部のNode.js APIが使えないなど制約があります。Netlifyも独自のアダプタで対応していますが、エッジ関数との組み合わせで挙動が変わることがあり、デバッグに時間を取られた経験があります。

Astro / Remix / SvelteKit

Next.js以外のフレームワークでは、3社の差は小さくなります。Astroの静的サイト生成なら、正直どこでもほぼ同じ体験です。Remixを使うならCloudflare Workersとの相性が良く、SvelteKitはVercelとNetlifyに公式アダプタがあります。

静的サイト(Hugo / 11ty / プレーンHTML)

静的サイトならCloudflare Pages一択と言い切ってもいいレベルです。帯域無制限・ビルドも速い・CDNの品質が高い。このブログもCloudflare Pagesで運用しています。

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